出版社内容情報
スポーツでも芸術でも学力の分野でも親からのサポートの優劣が子どもの人生を決定的に左右する時代になった。その具体例とは?
内容説明
少子化・少数家族化のいま、これまでにない濃厚な親子関係がもたらす光と影。臨床経験50年の児童思春期専門医による渾身の子育てバイブル。
目次
第1章 健やかな子どもに育てる養育とは(養育を考えるうえで知っておくべき子どもの発達のポイント;健やかで悩まない子を育てるための基本条件―乳幼児の養育の基本的な心構え;より明るく元気な子に育てるための望ましい養育条件―幼児期から学童期にかけて;養育上の残された問題;素晴らしい千住家の子育ての様子)
第2章 「養育能力格差社会」の影の側面―明らかに子どもを苦しめる親子関係、知らぬ間に悩む子を育てる親子関係(明らかに問題のある親子関係―虐待と機能不全家族;知らぬ間に、子どもに悪影響を与える養育態度)
第3章 「養育能力格差社会」の光の側面―伸びやかに才能を育む養育態度、一流のアスリートなどを育てた親の態度(プロテニスプレーヤー杉山愛さんの母・杉山芙沙子さんの場合;ピアニスト辻井伸行さんの母・辻井いつ子さんの場合;子ども四人を東大理3に合格させた母・佐藤亮子さんの場合)
第4章 辻井いつ子さんへのインタビュー(いつ子さん自身はどのように育てられ、どのような人だったのか;いつ子さんの伸行さんに対する養育態度)
第5章 才能を伸ばした養育態度とは?(子どもを健やかに育てるための基本的な必要条件が整っている―才能を伸ばすための基本的な必要条件;子どもの才能を伸ばして一流の子どもに育てる十分条件)
著者等紹介
鍋田恭孝[ナベタヤスタカ]
青山渋谷メディカルクリニック名誉院長。慶應義塾大学医学部卒業後、同精神神経科助手、講師をつとめた後、宇都宮大学保健管理センター助教授、防衛医科大学校講師、大正大学人間学部教授、立教大学現代心理学部教授を経て現職。各大学病院では思春期専門外来、心身症専門外来、うつ病専門外来を担当し、研究・臨床にあたる。特に、対人恐怖・不登校・引きこもり・うつ病・身体醜形障害の治療についてはわが国をリードするエキスパートである。また、青山心理臨床教育センターおよび東京精神療法研究会の代表として精神療法の教育・実践にも力を入れている。医学博士、臨床心理士、欧州共同認定サイコセラピスト。日本青年期精神療法学会常任理事(元理事長)、日本心身医学会代議員、日本うつ病学会評議員。2007年日本精神衛生学会賞である「土居健郎記念賞」受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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