出版社内容情報
宗教学とは宗教を信仰の立場からではなく、客観的中立的に観察し分析する学問である。通過儀礼の具体例を交えつつ宗教を学ぶ。
内容説明
人間を変容させるイベント=通過儀礼をキーワードに、とっつきにくい宗教の本質をわかりやすく説く。
目次
宗教は私たちにどういう意味を持つのか
宗教とは何か―その定義と現象
通過儀礼の重要性
通過儀礼の構造―人間を変容させる儀礼
神女になる―沖縄久高島のイザイホー
僧侶になる―禅宗の雲水たち
大阿闍梨になる―比叡山の千日回峰行
イエスや釈迦はどうやって開祖になったのか
信仰を得るための回心
通過儀礼としての巡礼
宗教集団の遭遇する試練
神秘家の宗教体験
神の死と再生
宗教の危機はどのように訪れるのか
改めて宗教の意味を問う
著者等紹介
島田裕巳[シマダヒロミ]
1953年東京都生まれ。宗教学者、作家。東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。放送教育開発センター助教授、日本女子大学教授、東京大学先端科学技術研究センター特任研究員を歴任。自身の評論活動から一時「オウムシンパ」との批判を受け、以後、オウム事件の解明に取り組んできた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Hiroki Nishizumi
6
通過儀礼をキーワードとして比較宗教について面白く読めた。キリスト教・イスラム教・仏教に加え、天理教・創価学会などの新興宗教についての解説が興味深い。これに自身の通過儀礼とも言えるオウムがあれば言うことなかったのだが。2019/03/26
田中峰和
2
安倍晋三暗殺事件で、あぶり出された統一教会の献金問題。信者にとって有り金全て巻き上げられる献金という手法も通過儀礼の一つなのか。奈良県に町ぐるみで存在する天理教も、信者から金を巻き上げる宗教として有名だった。新しいところでは、オウム真理教。甘言を弄して出家させ、土地資産まで奪い取った。宗教における通過儀礼の恐ろしさはあまたある。政治家にとって、統一教会と親密になることは選挙の騰落に影響するため、これこそ通過儀礼なのだ。現世利益を強調し、折伏によって信者を増やす創価学会の公明党応援も通過儀礼の一つだろう。2022/09/17
kungyangyi
0
宗教学入門として、広い意味で宗教に関わる諸事象を、通過儀礼という概念から分析しながら、紹介している本。著者の使う通過儀礼という概念は、ファン・フェネップやエドマンド・リーチによるもののようだが、「儀礼」というとやはり「儀式」を連想してしまうので、他によい呼び名はなかったかと思った。河合隼雄さんなら「創造の病い」と言うかも知れない。ターナーの「リミナリティ」を用いた方がいいかもしれない。或いは、日常と非日常の関係と言うべきか。/博学で、いろんな事例を教えてくれてありがたいが、どこか頭の体操的に思える。2020/12/13
朝
0
非常に読みやすい2019/06/13




