出版社内容情報
性教育は人間関係を学ぶためのもの。それは多様性を認め合う練習の場でもある。知識の伝達にとどまらないオランダの実践に学ぶ。家庭で、学校で、性についてオープンに話し合う
オランダの性教育は、単に生殖に関するからだの仕組みを教えるといったものではありません。性についての正しい知識をありのままに伝えたうえで、子どもたち自身の意見を引き出し話し合わせるといった形の、リアルでアクティブな教育が行われています。
さまざまな文化・価値観をもつ人々が共存していくためには、互いの性意識をぶつけ合い、異質な存在を尊重する態度を養うことが不可欠です。それは、性的マイノリティの権利を認め、性暴力や望まない妊娠の危険を避けることにもつながります。
もちろん、性教育は学校だけでなく家庭でも行われます。赤ちゃんが生まれた時から親子間でスキンシップをし、つながりの感情を高め、性について何でも話し合える関係をつくることが、後になって子どもの性意識に大きな影響を与えるのです。本書ではこうしたオランダの性教育のあり方を、やさしく具体的に紹介します。
第1章 日本とこんなに違う、オランダ人の性意識
第2章 なぜオランダで性教育が義務化されたのか
第3章 生殖とセクシュアリティについての教育
第4章 〈性の多様性〉教育
第5章 障害児にこそニーズに沿った性教育を
第6章 性教育での教員の心得
第7章 性にオープンな社会への道――タブーを打ち破ってきた人々
第8章 オランダの性教育から学べること――これからの日本の子どもたちのために
リヒテルズ 直子[リヒテルズ ナオコ]
著・文・その他
内容説明
性教育―それは、異質な者同士が互いに尊重し合う関係を練習する場。誰もが「愛情ある性」を選び取れる社会に向けた、世界で最も先進的なオランダの教育実践に学ぼう。
目次
第1章 日本とこんなに違う、オランダ人の性意識
第2章 なぜオランダで性教育が義務化されたのか
第3章 生殖とセクシュアリティについての教育
第4章 “性の多様性”教育
第5章 障害児にこそニーズに沿った性教育を
第6章 性教育での教員の心得
第7章 性にオープンな社会への道―タブーを打ち破ってきた人々
第8章 オランダの性教育から学べること―これからの日本の子どもたちのために
著者等紹介
リヒテルズ直子[リヒテルズナオコ]
1955年生まれ。九州大学大学院博士課程修了。専攻は比較教育学・社会学。1996年よりオランダ在住。グローバル・シチズンシップ・アドバイス&リサーチ社代表、日本イエナプラン教育協会特別顧問(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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