少年たちの贖罪―罪を背負って生きる

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  • サイズ B6判/ページ数 246p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784535563353
  • NDC分類 327.85

内容説明

彼はなぜ、重大犯罪の加害者となってしまったのか。加害少年たちは事件後、何を想い、罪の重さをどう受け止めるのか。長年寄り添う精神科医にみせた彼らの素顔とは―精神科医がみた加害少年たちの素顔。

目次

加害者にかかわるということ
ささやかな贖罪意識
加害者の負うPTSD
僕たちのロード―家族への想い
事件への長い道のり―いきなり型非行と呼ばれた少年
重大事件を背負って施設で暮らすということ
別の感覚をもつ「広汎性発達障害」の少年たち
覚せい剤という名の地獄
加害者家族は加害者か
罪の重さと刑の重さ
いじめられ体験がもたらしたもの
母性という神話を求めて
弱者の犯罪
性の代償
異国の塀の中で
誠意を示すということ
罪を背負って社会で生きていくこと

著者紹介

青島多津子[アオシマタズコ]
埼玉大学理工学部数学科、筑波大学医学専門学群、筑波大学大学院医学研究科博士課程卒業。精神科医。青年海外協力隊(マラウィ国・トンガ王国)、関東医療少年院、府中刑務所、JICA国際協力機構などを経て、現職は児童自立支援施設国立きぬ川学院非常勤医師、リラ溝口病院常勤医師、江戸川大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

出版社内容情報

重大事件を犯してしまった少年は、事件後、何を思い、罪の重さをどう受け止めるのか。医療少年院の精神科医がみた彼らの姿とは。

1 加害者にかかわるということ

  はじめに  
  贖罪について考えること  
  治療同盟  
  ある手紙  
  親子であること  

2 ささやかな贖罪意識

  贖罪教育  
  祈る像  
  あかぎれの手  
  誰のための贖罪か  

3 加害者の負うPTSD

  事 件  
  事件の背景  
  加害者であり、被害者であること  
  治療経過  

4 僕たちのロード──家族への想い

  訃 報  
  義父との対話  
  高校時代  
  少年院入所  
  母親像を超えて  
  謝罪の手紙  
  保護者会  

5 事件への長い道のり──いきなり型非行と呼ばれた少年

  壊れた日常  
  成育歴  
  語れなかった想い  
  いきなり型非行  
  誰かに話せていたら  
  地元に帰るということ  

6 重大事件を背負って施設で暮らすということ

  仮面をかぶって  
  社会話  
  事件を隠しての生活  
  施設の生活の始まり  
  集団生活への導入  
  社会につながるための嘘  

7 別の感覚をもつ「広汎性発達障害」の少年たち

  被害者に謝りようがない  
  贖罪のかたち  
  事 件  
  なぜ人を殺してはいけないか  
  ルールづくり  
  事件という窓  

8 覚せい剤という名の地獄

  葉 書  
  成育歴  
  家族の崩壊  
  薬物使用にはまって  
  施設生活  
  薬物依存者の性格特徴  
  事 件  
  退 所  

9 加害者家族は加害者か

  果たせなかった面会  
  逮 捕  
  加害者の同胞であること  
  加害少年からみた家族  
  加害者の親として  
  加害者の同胞として  

10 罪の重さと刑の重さ

  罪の重さを量る  
  施設送致について  
  社会感情  
  遺族感情  
  養老律令以来の刑罰の思想  
  進 級  

11 いじめられ体験がもたらしたもの

  団結力  
  母親の回想  
  いじめの経緯  
  いじめられるということ  
  事 件  

12 母性という神話を求めて

  一三歳の母親  
  母親の罪責感がつくりだしたうつ  
  「私はただの育児放棄です」  
  わが子を亡くした母親の記憶  
  母であること、子であること  

13 弱者の犯罪

  避難訓練  
  不登校となって  
  事 件  
  亡き父への思い  
  弱者の犯罪  

14 性の代償

  検査結果の告知  
  成育歴  
  性への誘い  
  感 染  
  男性に求めたもの  
  命は金で買える  

15 異国の塀の中で

  初 診  
  故国を捨てて  
  日本という異国  
  顔のない人  
  記念日うつ病  

16 誠意を示すということ

  ある初診患者  
  事故の責任  
  損害賠償の重み  
  治療経過  
  急逝した甥のこと  
  誠意とは何か  

17 罪を背負って社会で生きていくこと

  「夢」を見た少年たち  
  施設退所  
  退所への道のり  
  どこに退所するか  
  社会の中で生きる  


  あとがき

【著者紹介】
国立きぬ川学院・精神科医