内容説明
教育現場を振り回す文科省の教育改革を現場教員の目で総括。
目次
第1章 教育改革の永続(教育改革の途上―迷子になっているのは誰か)
第2章 学校システムと教育改革(教育改革は本当に必要だったのか;教育改革の現場から ほか)
第3章 教員改革と教育改革(教育改革の漂着したところ―職員室は変貌したか;職員室の雰囲気は変わったか―主幹教諭と教員評価 ほか)
第4章 教育現場と教育改革(現場の文法―教員の働き方は変わったか;教員のやめさせ方 ほか)
著者等紹介
赤田圭亮[アカダケイスケ]
1953年福島県生まれ。都留文科大学文学部国文科卒業。1976年より横浜市立中学校教員。教科は国語。横浜学校労働者組合(横校労)執行委員長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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まるちゃん
4
日教組・現場教員の一貫した教育信条と実践にもとづき、教育改革を総括。あとがきに、「学校現場にいる者として、坐して黙するわけにはいかないという思いがある」とある。教育に対する真摯な態度と責任、そして、鋭い現状分析を通した教育改革への批判が、説得力をもって展開されている。2016/08/09
mokohei
1
途中からお腹いっぱい2023/12/06
MADAKI
0
【新自由主義的教育改革の振り返り】ゆとり教育やその後に引き続いた教育改革について、いわば守旧派に近い日教組の立場から振り返った本。大阪などで見られた教育委員会への政治介入や、日の丸君が代問題など、昨今教育と政治の微妙なバランスが問題になることが多かったが、結局教育が営まれる学校現場を軽視していると筆者は喝破する。その主張が果たして妥当であるかどうかは措くとして、教育に関する議論は発言者の属する集団や立場によって、同じテーマを扱っていても大きく変わるので、本書とは別の立場からの議論も目を配らないといけない。