内容説明
わが国は、すでに百年に余る商法監査制度を整備してきているが、証券取引法監査については、半世紀ほどで、とくに監査の啓蒙から始めて今日にきている次第である。しかし現代企業の著しい発展と共に、監査の諸問題も、すでに欧米諸国の監査事情をしのぐ環境にある。本書は、わが国における現代企業の監査諸問題の中から、重要な監査問題を、監査環境と新潮流としてまとめることに主眼をおいている。
目次
第1部 外部決算報告の監査環境(外部決算報告の監査原点と基礎概念;監査理論と会計原則の整合性;監査の制度的特質と監査基準の再検討;商法再改正と監査の拡充・強化;現代監査の批判性と指導性原理;監査情報と監査報告書の動向)
第2部 内部管理業務の監査環境(内部管理業務の監査原点と基礎概念;経営環境の変化と監査の新潮流;情報システム監査と監査理論の整合性;内部監査の体系と本質的要因;監査役の経営監査の方向;中小会社監査と監査拡充の条件;現代企業の三様監査制度)