内容説明
本書は、二〇〇二年四月二〇、二一日、福岡市婦人センター「あいれふ」にて開催された第九回日本語臨床研究会における発表の一部と症例検討会の模様を収めたものである。
目次
1 治療としての語り(統合失調症、詩歌、母語―精神療法における言葉;症例検討会ライブ 解離症状を呈する女性との面接;特別講演 精神療法と語り)
2 語りのさまざま(二者物語と三者物語―臨床家の表現論;心理面接における「語り」について―自己への語りと他者への語り;ことばによる暴力からのことばによる回復―物語をつくりだすこと ほか)
3 語りの紡ぎ方(ナラティヴとは何か―語りは型どりを生む;語りの臨床―病いの語りとエスノグラフィックな視点;「トラウマ」と語り―多重人格を呈する中年女性の治療経験から ほか)
これでおしまい 物語の紡ぎ方を語る
著者等紹介
北山修[キタヤマオサム]
九州大学大学院人間環境学研究院
黒木俊秀[クロキトシヒデ]
九州大学大学院医学研究院精神病態医学分野
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