出版社内容情報
難解と言われる現象学は、これほど身近に語ることが可能だった。哲学を、人生を、日常を考えるためのヒントに満ちた現象学入門。
内容説明
「日常生活の謎に迫り、日常生活に目覚めさせる」現象学の入門書。
目次
第1章 数えること
第2章 見えることと感ずること
第3章 時がたつこと
第4章 変わることと変わらないこと
第5章 想い出さずに、想い出されるということ
第6章 気づくことと気づかないこと
第7章 心と身体が育つこと
第8章 他の人の痛みを“痛む”こと
第9章 生きることと知ること
第10章 文化の違いを生きること
著者等紹介
山口一郎[ヤマグチイチロウ]
1947年宮崎に生まれる。1974年上智大学大学院哲学研究科、修士課程終了後、ドイツ、ミュンヘン大学哲学科に留学。1979年哲学博士(PhD)取得。1994年ボッフム大学にて、哲学教授資格(Habilitation)取得。1996年以来、東洋大学文学部教授
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
もち
1
言葉遣いは易しいのでさらさら読めるには読めるのだけど・・・内容はあまり理解できなかった。難しかった。もう少し勉強して再読したらもう少しわかるようになるのかな。2013/08/16
石臼
1
一読した。理解できた、などと言うつもりは毛頭ない。しかしこの本が分かりやすい、とも思えない。初学者に向けて書こうとしているのは十分に伝わってくるが、論の展開を焦るあまりか、日常的な例えから専門的用語を駆使した理論への移行が早急に過ぎる。例示から普遍化した理論へと移行するにあたって、躓きを感じる。2013/08/14
ぐぐ
0
過去把持がなぜ起こるのか知りたい僕には現象学は合わないんだろう。2017/04/05
Atsushi Sakamoto
0
わかるだろうと手にしたのですが、やっぱりわからずに終わってしまいました。
跳ぶ狐
0
旧版を何度か読んで分かりやすいと思いました。改訂版も出たということで、こちらも購入しました。しかし、最近読み返すうちに、初心者向け説明という構想は失敗していると感じ始めました。この本は、難解と言われる現象学を易しく説明しようとしています。しかし、その文体の冗長さがかえって内容のつかみがたさの原因になっているからです。付録の用語集というアイデアはいいですね。