内容説明
孤高でも壮絶でもない。日々の臨床のなかから生まれた、ちいさな「反精神医学」。
目次
1 南海精神医学(南海精神医学とは;妄想;うつ状態 ほか)
2 東海心理学(東海心理学とは;精神療法;アニマル・アシステッド・セラピー ほか)
3 その他の南海精神医学的諸問題(精神科薬物療法;症例報告;バーチャル・セラピー ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Humbaba
6
病気といっても、一刻一秒を争うようなものばかりではない。また、診察の技術が向上し、様々なものを分類できるようになったからこそ病気として認定されてものもある。状況にもよって異なるが、全てが全て申告になって考えなければいけないものばかりではないだろう。2013/10/31
べんざカバー
1
精神医学ブラックジョーク集……とまとめたいかもしれないが、どうにもおふざけで終われない、やりきれなさやつつましさなどをわかってくれる人に向けた真面目な寓意を感じさせるような、いわば真剣にふざけた内容。筒井康隆とやり方が似ていると思う。2020/10/30
しまちん
0
著者が「本書の内容はフィクションである」と書いてある通り、決して真面目な本などではない。あくまでもエッセイとして読むことを推奨する。既存の堅苦しい精神医学や心理学に対して、文字通りの大胆な対案を繰り出す、独特の「反精神医学」が展開されている一冊。2017/12/13