内容説明
終戦の廃墟から経済大国へ。日本は様々な夢=〈日本という妄想〉に駆られながら、青春期を走り抜けてきた。そしてオイルショック。日本人の歴史は終った。神話なき時代に試みる戦後日本の精神分析。
目次
第1章 先祖という神―柳田民俗学の戦後
第2章 創価学会の台頭―現世利益と王仏冥合
第3章 恥の文化としての日本―『菊と刀』への反発と受容
第4章 原水爆への恐怖―『生きものの記録』と『ゴジラ』
第5章 民主主義を救う聖母―安保騒動と二人の美智子さん
第6章 国家の祝祭―東京オリンピックと円谷幸吉の悲劇
第7章 タテ社会の無責任男―クレージーキャッツの時代
第8章 甘えの時代への転換―昭和元禄阿波踊りのなかの大学紛争
第9章 文と武との不幸な一致―三島由紀夫自刃事件
第10章 共産主義化と総括―連合赤軍事件
第11章 ユダヤ人になれなかった日本人―オイルショックと『日本沈没』
第12章 歴史の終わり―ドラえもんと寅さん
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