出版社内容情報
大きく変貌している今日の企業会計の根本には何があるのか。実務レベルの解説に留まらず、理論的にその変貌の正体を明らかにする。
内容説明
現代会計の楕円性の視点から、変貌の正体と混迷の根っこを明かす。
目次
プロローグ 会計の世界で何が起きているか―円形から楕円の会計へ
1 楕円の思考と現代会計(楕円の思考と現代会計―2つの中心;PL脳は病なのか―ファイナンス思考と現代会計;ハイブリッド会計の検証―何が矛盾、その出所は)
2 経済世相と現代会計(経済世相と現代会計―原油価格の急落と資源開発の失敗;東芝問題の発覚と「利益の質」―発生主義会計の裁量性;東芝の買収スキームと巨額の子会社売却益―債務超過回避の手口)
3 全体史からの視点(戦後会計制度史の転機点―「会計ビッグバン」から「東京合意」へ;大世界史のなかのIFRS―新自由主義とIFRS)
4 制度会計の現代的論点(現代会計の焦点―純損益、包括利益、OCI;概念フレームワークの中心課題―プロフェッションとアカデミズム;伝統枠からの論点―収支の枠組と資産分類・測定基礎)
エピローグ 楕円の会計はどこへ
著者等紹介
石川純治[イシカワジュンジ]
1948年高知県生まれ。大阪市立大学名誉教授。博士(経済学、商学)。放送大学客員教授、公認会計士第2次試験委員、税理士試験委員などを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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