出版社内容情報
東京大学で、毎回教室が超満員になる大人気講義を書籍化! 世界で活躍するトップランナーたちが、最新の経済学の世界へナビゲート。
理論分析、データ分析の進化でますますパワーアップする現代の経済学が、どんな問題に挑み、どのように考え、答えを出していくのか。
内容説明
トップランナー12人が、最新の経済学の世界へナビゲート。経済学の知識が未来の可能性を広げる。
目次
経済学がおもしろい(ゲーム理論と制度設計)
市場の力、政府の役割(公共経済学)
国民所得とその分配(マクロ経済学)
データ分析で社会を変える(実証ミクロ経済学)
実証分析を支える理論(計量経済学)
グローバリゼーションの光と影(国際経済学)
都市を分析する(都市経済学)
理論と現実に根ざした応用ミクロ分析(産業組織論)
世界の貧困削減に挑む(開発経済学)
歴史の経済分析(経済史)
会計情報開示の意味(財務会計と情報の経済学)
デリバティブ価格の計算(金融工学)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
徒花
114
うーん、まあまあ。ミクロ経済学、マクロ経済学、公共経済学などなど、いわゆる経済学部で学ぶことができる経済のさまざまな領域の導入部分をわかりやすくまとめた一冊。経済学の入門書としてはわかりやすい部類に入るんだろうけれど、本当に「大学の講義」みたいな感じなので、特にこの本でなにか気づきを得るとか、ハッとさせられるような感覚はなかった。文字量もけっこう多いから読むのが大変だし。なんだかんだ、経済学についてある程度の素養がある人が読んだほうが良いかも知れない。2020/10/30
KAZOO
86
前田裕之さんの「経済学の壁」の参考文献にあったので読んでみました。教養学部の学生向けの「現代経済理論」という科目で行われたものの授業内容をまとめたもので最近の動向がわかりました。12回ということなのですが、15回にしてもう少し経営学的なものを含めてもよかったのではという気がします。このコースを聴講した学生のうち半数が理系コースを履修しているという人のようで今後金融工学などへ進む人が多いということなのでしょうか?フィンテックの影響なのでしょうかね。2022/10/17
おせきはん
26
東京大学における講義「現代経済理論」をもとにまとめられた本です。専門用語の使用を抑え目にしながら、社会との関わりについての事例紹介も交えて経済学の基礎が解説されていました。経済学を学んでいない私には難しい箇所もありましたが、それでも他の経済学の入門書よりわかりやすく、参考になりました。2020/12/25
to boy
16
東大の1,2年生向けに経済学の面白さ、有用さを講義されたもの。経済学の中味を公共経済学、計量経済学、国際経済学など細かく分類して簡潔に説明。いろんな経済学があるんだなって思いました。マクロ経済学の章での法人税やふるさと納税の解説が分かりやすかった。2024/03/01
yuno
6
東大の駒場の講義が基になっている、最近熱い分野を中心に(例えば財政学は入っていない…)、各分野で日本トップの研究者が、基礎をぶっ飛ばして当該分野の熱いテーマを中心に解説する、とても贅沢な本。山口先生と市村先生のパートで因果推論が重複しているので、その辺は整理した方がいいと思ったが。 本当に予備知識がゼロの人には読むのがきついと思うので、これを1年生の時点で面白いと思える東大生はすごいなーと思ってしまう。2020/12/30