内容説明
非市場性の環境資源に関する新しい希少性に対して、どのような公的部門の行動が必要となるのか?「環境‐資源‐開発」の新しいパラダイムへ挑戦。
目次
「新しい希少性」という概念の導入
21世紀の鉱物資源と消費
希少性の経済学―議論の状況
生態系の財・サービス、その限界―生物学的多様性と管理手法の役割
浮上する希少性問題―炭素制約下の世界におけるバイオエネルギーと食料との競合
持続可能性とその経済学的解釈
資源、希少性、技術、成長
内生的技術変化、天然資源、成長
経済成長、環境の質、資源希少性の関係の進化的分析
持続可能性のためのツールとしての環境政策
公共政策:イノベーションへの投資の誘発
現代主義の驚異と危険:一つの見解
世代内衡平か世代間衡平か:南の国々からの見方
今日の貧困世界にとっての持続可能な経済発展
著者等紹介
シンプソン,デビッド[シンプソン,デビッド][Simpson,R.David]
米国環境保護庁(EPA)国立環境経済センター研究員
トーマン,マイケル[トーマン,マイケル][Toman,Michael A.]
世界銀行開発研究グループ気候変動問題リードエコノミストおよびエネルギー環境チーム責任者
エイヤーズ,ロバート[エイヤーズ,ロバート][Ayres,Robert U.]
国際応用システム分析研究所(IIASA)研究員、フランスNSEAD名誉教授
植田和弘[ウエタカズヒロ]
1952年生まれ。1975年京都大学工学部卒業後。大阪大学大学院を経て、1981年京都大学経済研究所助手、1984年京都大学経済学部助教授、1994年同教授。現在、京都大学大学院経済学研究科および同地球環境学堂教授。工学博士、経済学博士。専攻は環境経済学、財政学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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