内容説明
中国は所得格差が急激に拡大し世界でもっとも不平等な国の一つとなりつつある。独自の家計調査をもとに格差の実態を解明し、この問題を速やかに解決しないと、中国は政治・社会不安定の臨界点へと加速していくと警告。
目次
第1部 中国の所得格差(中国の経済発展と所得格差;貧困、失業と所得格差;市場化改革と所得格差;地域経済の発展と地域格差;西部大開発と地域格差是正)
第2部 中国の不平等(都市・農村の分離と不平等;雇用差別と所得不平等;住居格差と所得不平等;学歴の差と所得不平等;社会の階級・階層化と不平等)
第3部 深〓(せん)市のケーススタディ(人的資本の格差と所得格差;教育不平等と所得不平等;企業の所有形態と所得格差;所得格差とセーフティネット;所得不平等と政治・社会安定)
著者等紹介
薛進軍[セツシングン]
1955年生まれ、武漢大学博士、同大学経済学院教授、イエール大学経済成長センター客員研究員、一橋大学経済研究所助教授、大分大学経済学部教授、オックスフォード大学経済学部客員教授を経て、名古屋大学大学院経済学研究科附属国際経済政策研究センター教授
荒山裕行[アラヤマユウコウ]
1951年生まれ、シカゴ大学博士。現在、名古屋大学大学院経済学研究科教授
園田正[ソノダタダシ]
1969年生まれ、筑波大学博士。現在、名古屋大学大学院経済学研究科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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