内容説明
混迷の続く90年代以降の日本経済ではあるが、見方を変えれば意外なまでに転換が進んでいる時代でもある。奇手・奇策に頼ることなく、日本の社会経済の安定と発展のための転換を妨げている要因は何か、どうすればよりよく変革を進めることができるかを考えたい。その前提となるのは冷静な論理展開と厳密な実証分析であり、そこから現実を把握し、将来を展望することができる。
目次
1 金融制度(金融変革―金融システムの移行戦略に関する構造的分析;資産流動化・証券化と金融システム ほか)
2 金融政策とマクロ(1980年代後半の物価動向を振り返る;金融政策の非対称的効果―LST‐VARモデルによる検証 ほか)
3 金融業の効率性とその成果(銀行に対する市場規律と政府の救済政策―90年代日本の実証分析;銀行の所有構造とパフォーマンス―エントレンチメント仮説の検証 ほか)
4 資本市場(流動性の変化がアジアの資本市場に与える影響;日本の株式投資主体 ほか)
著者等紹介
林敏彦[ハヤシトシヒコ]
1943年鹿児島県生まれ。1966年京都大学経済学部卒業。現在、放送大学教授
松浦克己[マツウラカツミ]
1951年福岡県生まれ。1975年九州大学法学部卒業。郵政省(当時)入省。現在、横浜市立大学商学部教授、郵政研究所特別研究官
米沢康博[ヨネザワヤスヒロ]
1950年神奈川県生まれ。1974年横浜国立大学経営学部卒業。現在、横浜国立大学経営学部教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。