内容説明
本書は、日本評論社刊『経済セミナー』の二〇〇一年四月号から二〇〇二年三月号までに「市場と政策の経済学」というタイトルで連載されたものに、ここ数年間にマクロ経済政策やマクロ経済学について書いたいくつかのエッセイを加えたものである。
目次
プロローグ マクロ経済政策をめぐるねじれ現象
第1部 期待形成とコミットメント(経済予測と期待形成;経済政策における規律と裁量;金融政策の理論と実際;景気循環と財政政策)
第2部 不確実性とマクロ経済政策(取引コストと流動性;流動性危機と公的介入;リスク配分とマクロ経済政策)
第3部 合理的発想とマクロ経済政策(価格調整に関する合理的発想;合理的行動と近視眼的行動;政策のロジックとレトリック)
エピローグ 先を見よ、今を生きよ
著者等紹介
斉藤誠[サイトウマコト]
1960年生まれ。京都大学経済学部卒。マサチューセッツ工科大学大学院博士課程修了(Ph.D.)。住友信託銀行調査部、ブリティッシュ・コロンビア大学経済学部助教授などを経て、現在、一橋大学大学院経済学研究科教授。著書に『金融技術の考え方・使い方』(第44回日経・経済図書文化賞受賞)ほか
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
94
副題が市場と政策の経済学ということで、「経済セミナー」に連載されたものです。対象読者をあげると大学1~2年生と思います。教科書的な感じで、建前論が多い気がします。それなりに学生にとってはいいと感じましたが、実務家にとってはやや硬すぎの感があります。2016/07/07
Yggdrasill
1
教科書のような経済書です、著者にも自覚はあるようだが、あらゆる説明がわかりずらい、日本の経済政策に対する問題意識があることは認めるのだが、この説明では振り向く人は少ないのではないかと思う、理論経済学者の典型例。経済学の数式は難解だが、世にそれをわかりやすく伝えることはそれ以上に難しいのかもしれない。2010/03/12
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- 和書
- 天竺熱風録 祥伝社文庫