内容説明
米国では1970年代半ばから80年代の初めにかけて、主要な規制産業に対する全般的な規制緩和が実施された。そして、規制緩和の前と後に、その経済効果に関する緻密な実証分析が多数行われた。本書はその代表的な研究であり、航空、鉄道、トラック輸送産業を対象に、規制緩和が誰にどれほどの得失をもたらしたのか、国全体の経済効果がどれほどであったのかを、それぞれの産業固有のデータを駆使して明らかにする。
目次
第1部 航空産業の規制緩和の経済効果(第I部序論;航空産業のプロフィール;第1部の構成と方法論;航空会社の行動と旅客の厚生 ほか)
第2部 陸上貨物運輸産業の規制緩和の経済効果(第2部 序論;規制政策と鉄道および自動車運送業経営;陸上貨物輸送における規制緩和の効率性と所得分配上の効果;陸上貨物輸送の規制緩和と産業の最適性 ほか)