内容説明
本書の前半部分では、ニーズとはいったいなにか、それはどういうしくみをもっているか、それはどのようなインパクトを、どのようにうけて生まれてくるのか、ニーズの発展法則というのはあるのか、などの基礎的な枠組みを、社会・経済システム論の新しい視角も入れて、明らかにした。後半部分は、その分析枠組みにたって、情報社会・成熟社会になれば、人びとのニーズはどう変わっていくのかについて、かなり全面的に検討した。そして、産業経営においても、公的サービスやコミュニティにおいても、「人びとのニーズ充足を基本目標とする、ニーズ志向社会」への転換が日程にのぼっているというのが、本書の結論である。
目次
第1章 ニーズをめぐる四つの「誤解」
第2章 システムとしてのニーズ
第3章 ニーズの三法則
第4章 ニーズはどのように生まれるか
第5章 情報社会のニーズ
第6章 成熟社会のニーズ
第7章 効率主義よ、さようなら
第8章 ニーズ志向経営の登場
第9章 ニーズ志向社会に向かって