出版社内容情報
日本がどのように開発を学び、その経験をいかに「翻訳」して開発協力を行ってきたか、その理論的枠組および具体的事例を明らかに。
【目次】
はじめに――日本発で未来の開発協力を考える (大野泉)
第Ⅰ部 総論――開発プロセスにおける翻訳的適応とは
第1章 開発を学ぶ、伝える:翻訳的適応からみた日本の経験 (大野泉)
第2章 学習・革新・構造転換のための産業政策:日本と諸外国の経験 (細野昭雄)
第Ⅱ部 日本の経験――どのように開発を学んだか
第3章 国家の工業化ビジョン:明治政府の学習プロセス (天津邦明)
第4章 官民連携による技術導入:戦後日本の産業政策 (和田正武)
第5章 品質・生産性向上:日本とシンガポールの国民運動 (大野泉)
第Ⅲ部 途上国とつくる国際協力――どのように開発を伝えてきたか
第6章 産業政策対話:途上国への知的協力 (大野健一、細野昭雄、天津邦明、山田実)
第7章 産業界と連携した職業教育訓練:ベトナムでの成果と課題 (森純一)
第8章 日本のものづくりを内在化する:タイ主体の技術振興・技術教育 (大野泉、森純一)
第9章 アフリカにカイゼンを伝える:技術協力における翻訳的適応の実践 (神公明)
第10章 日本からカイゼンを学ぶ:チュニジアとエチオピアの取組 (菊池剛)
第Ⅳ部 変化する世界と翻訳的適応アプローチ――何を維持し、革新すべきか
第11章 工業化の新潮流:途上国とつくる未来の産業開発協力 (本間徹)
第12章 共創の時代の翻訳的適応:日本の開発協力の高度化に向けて (編者)