少子化するアジア―家族形成の困難を超えて

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少子化するアジア―家族形成の困難を超えて

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  • サイズ B5判/ページ数 271p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784535540262
  • NDC分類 334.32
  • Cコード C3033

出版社内容情報

東アジアの極低出生率の原因は何だろうか、何か共通点はあるのか。少子化要因を類型化し、人間性重視の社会編成を提案する。

目次

第1章 日中韓の少子化要因と家族形成の困難
第2章 中国の少子化事情及びその原因
第3章 韓国における家族再生産の危機と少子化
第4章 少子化する東南アジア
第5章 ロシアの少子化と少子化対策
第6章 日中韓三カ国における人口動態と新しい労働社会の到来
第7章 わが国における少子化の進行と地域差の要因
第8章 日本における少子化対策の展開とその財源調達
第9章 台湾における出産・育児と女性就業
第10章 国家プロジェクト「人口」―ロシアは出生率低下にいかに立ち向かっているか

著者等紹介

溝口由己[ミゾグチユウキ]
1966年生まれ。北京大学経済学院博士課程修了、博士(経済学)。現在、新潟大学人文社会科学系経済科学部教授/中国経済論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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hurosinki

3
日本以外にも韓国や台湾、中国、東南アジア(やロシア)の少子化の現状が紹介される。第7章や9章など実証的な分析もある。 中国の出生率推計は様々だが、90年代から人口置換水準を割り、2000年以降は1.5以下、2020年は1.3としている。少子化の背景には育児コストの増加があり(家庭収入の5割とも)、特に教育費の増加が著しい。住居費の高騰も少子化に影響しているという。なお中国でも晩婚化が進んでいるが、女性の平均初婚年齢は24.67歳と出産に大きく影響する程ではないとしている。生涯未婚率も非常に低い(2章)2023/04/30

𝔸𝕐‌𝔸𝕂‌𝔸🧸

0
🔴東アジアの少子化の要因として教育費を含む育児コストの増大、加えて中国・韓国では住宅価格の高騰、女性の就業率の上昇にもかかわらず育児を含む家事を妻に任せる性別役割分業観(日本・韓国)、核家族化により育児に親族支援が得られなくなった(中国)等により家族形成がコスパが悪いと判断されるようになった事を挙げ、大学進学率が低く・親族支援が残る沖縄県は日本国内では比較的、出生率が高いことを示す。また性別役割分業が希薄なタイでも少子化が進んでいる事は興味深い。6章のベーシックインカムに期待するのは暴論だと思う。 2023/04/26

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