出版社内容情報
1911年、幸徳秋水ら24名に死刑判決を下した大逆事件は世界的にも有名な冤罪事件である。本書はその再審請求の実現をめざす書である。
内容説明
本書は、大逆事件の中心人物の幸徳秋水の再審請求を目的としたものである。私たちは、この記録を残し、再審そして雪冤を後世に委ねることにした。いつか、法が改正され請求者がいなくても再審請求できるようになれば、この記録は必ずや再審の役に立つものと確信している。
目次
序章 幸徳秋水大逆事件研究の端緒と結末
第1章 幸徳秋水の再審請求の試みについて はじめに~大逆事件~
第2章 危害(大逆)罪の構成要件と予備の処罰
第3章 判決の脆弱性
第4章 大逆事件における供述分析~本件判決を根拠づける被告人らの供述とその形成過程~
第5章 幸徳秋水大逆事件再審請求
著者等紹介
金子武嗣[カネコタケシ]
弁護士(大阪弁護士会)
石塚伸一[イシヅカシンイチ]
龍谷大学名誉教授・弁護士(第二東京弁護士会)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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