内容説明
評議会の持ち込む見合いを退けたセレネイだが、偶然紹介された隣国の王子に心ときめかせた。王族の孤独を理解しあえる相手を得て、慰められる日々を送る女王。一方アルベリッヒは、城下で蠢く陰謀の一端を捉えることに成功する。周到に巡らされる罠の標的とは?背後で糸を引くのは?謎は解けぬままに、アルベリッヒは反撃の時を窺い、牙を研ぐ!
著者等紹介
ラッキー,マーセデス[ラッキー,マーセデス] [Lackey,Mercedes R.]
1950年生まれ。米国のファンタジー作家
澤田澄江[サワダスミエ]
1970年生まれ。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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詩歌
13
どういう流れになるか知っていても、オーサレンの策謀の積み重ねにざわざわする。以前メモしておいたから良いものの、複数の国名が出てくる巻には地図が欲しい。タルマやワールの名前が出てきてニヤリ。このシリーズ、外伝に〈天恵〉ミステリが出ても驚かない。というより期待する(笑)2015/03/18
ときわ
6
上下巻まとめて何度目かの再読。先日再読した「追放者の矜持」の戦争シーンが辛過ぎたので、ここで止めたら気持ちが落ち込んでしまうと思ってこちらも読むことにした。喪失の苦しみから何とか抜け出そうとそれぞれの立場で頑張るが、いろいろ問題が起こる。本気で落とそうとしたら、セレネイなんてちょろいもんだなあ。周りの人達も堅物だったり品が良すぎたり、鈍かったり・・・。問題の芽は残ったままだが、それはまた次の話という事で穏やかに読み終えることが出来た。2022/04/05
火烏
6
エルスペスかわいそ、お父さん、もう少し国際的な悪人と想像してたのに、すごく小物で。タリアのを読みたくなった2014/03/31
ときわ
5
続けて再再読。セレネイの恋愛は・・・。箱入り娘をそのように狙ったらこうなるのね~と、最近日本の皇室の悩みの種になってるあの事を連想した。そしてアルベリッヒが準備したことがハーリーを応用した訓練。この時もヴァルデマール最大の危機を防ぐことが出来たのは、またまたアルベリッヒの功績だ!この時もまだオーサレンのしっぽは掴めなかったんだよね。2019/10/02
konkon
5
エルスペスの誕生の経緯が悲しい。色々なヴァルデマールシリーズの間を埋める形で、楽しんで読めました。2014/06/20