出版社内容情報
民事紛争を解決するために欠かせない法的思考方法が手に取るようにわかるケースメソッド方式の教科書。全4巻シリーズの第2巻。
内容説明
どのような契約違反があった場合に、どのような救済手段(remedy)があるのか。「債権総論」と「契約法」が融合した紛争類型から学ぶ。全4巻シリーズの第2巻。
目次
売買契約について学ぶ「基礎編」―不動産売買における目的物の品質をめぐる紛争を素材として
売買契約について学ぶ「発展編」―第三者の失火による種類物売買の目的物の滅失と利害関係者の責任
賃貸借契約について学ぶ「基礎編」―土地の賃貸借と賃借権の無断譲渡事例を通じて
賃貸借契約について学ぶ「発展編」―建物の賃貸借契約における契約当事者間の紛争事例を通じて
賃貸借契約について学ぶ「応用編」―適法転貸後に賃貸物の所有者が変更した事例を通じて
請負契約について学ぶ「基礎編」―建設請負契約における契約不適合の事例を通じて
請負契約について学ぶ「発展編」―建設中の建物が滅失・損傷した紛争事例を素材として
委任契約について学ぶ「基礎編」―有償の役務提供契約を素材として
債権譲渡と対抗要件について学ぶ「基礎編」―将来債権を含む債権群を目的とする譲渡担保を素材として
債権譲渡制限特約について学ぶ「発展編」―継続的供給契約を素材として
預金債権の譲渡と譲渡制限特約「応用編」―普通預金債権の担保化を素材として
預貯金口座に対する払込みと弁済「応用編」―無権限で原因となる法律関係が存在しないのに銀行預金口座に振込みが行われた事件を素材として
定型取引と定型約款について学ぶ「基礎編」―保険契約約款を素材として
著者等紹介
千葉惠美子[チバエミコ]
1953年生まれ。北海道大学法学研究科修士課程修了。北海道大学法学部助手、札幌学院大学法学部助教授、大阪大学大学院法学研究科助教授、名古屋大学大学院法学研究科教授、大阪大学大学院高等司法研究科教授を経て、2019年3月定年退職。2019年4月より大阪大学大学院高等司法研究科招へい教授。名古屋大学名誉教授
川上良[カワカミリョウ]
1967年生まれ。大阪大学大学院法学研究科博士課程前期民事法学修了。1999年に弁護士登録、弁護士(大阪西総合法律事務所(パートナー))、その間、2011年4月から2020年3月まで大阪大学大学院高等司法研究科特任教授、2020年4月から2023年3月まで大阪大学大学院高等司法研究科教授を歴任
〓原知明[タカハラトモアキ]
1972年生まれ。大阪大学法学部卒業。1999年任官、大阪地裁判事補、検事(法務省民事局付)、宮崎地家裁判事補、東京地裁判事補(司法研修所付)、東京地裁判事、大阪地裁判事・大阪大学大学院高等司法研究科特任教授、最高裁調査官、横浜地裁判事、大阪地裁判事を経て、2021年4月より大阪大学大学院高等司法研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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