出版社内容情報
個人の視点から環境保護の原則と権利を検討し、人権論から環境保護法制を基礎づけることで憲法学と環境法学を架橋する重厚な研究。
内容説明
生活妨害、原子力、気候変動…過去・現在・将来の、損害・危険・リスクを見つめ、日本やドイツの、国法学や環境関連の諸法学と斬り結び、憲法と環境法を架ける新たな理論と解釈。
目次
序章 憲法学と環境法学の架橋へ―“個人”“人間”“ヒト”の尊厳と環境国家
第1部 環境法原則の憲法学的基礎づけ(環境法三原則の概観;事前配慮原則―予防原則を越えて;原因者責任原則―汚染者負担原則を越えて;協働原則批判)
第2部 環境問題に対する権利論(諸々の権利の中から;環境権批判;基本権保護義務批判、防御権構成;人格権―三段階審査、特に比例原則;“3.11”前後、人権原論の試み)
終章 環境憲法
著者等紹介
藤井康博[フジイヤスヒロ]
憲法学・環境法学。福山市生まれ。早稲田大学大学院法学研究科博士後期課程研究指導終了・退学。早稲田大学法学部助手、静岡大学教育学部講師・准教授、大東文化大学法学部准教授を経て(以上の間、東京学芸大学非常勤講師、早稲田大学社会科学部非常勤講師など)、大東文化大学法学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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