出版社内容情報
基礎理論にとどまらず、鋭い批評をもって憲法学界に大きな影響を与えた中島徹先生。その業績に敬意を表し、現在の学界を担う論客が集い、憲法学の到達点を示す多種多様な論攷を掲載する。
【目次】
イギリス憲法の変容とロッフリン公法学説の展開――立憲主義の「危機/覇権」の下での比較憲法研究の課題を考えるための序論的考察……愛敬浩二
法律学「批判」と法解釈……蟻川恒正
What Makes Constitutionalism Global?――A Case Study of Japan’s Two Transplants of Constitutionalism……江島晶子
オーストラリアの生ける憲法――生ける力・憲法的含意・黙示の憲法原理の連動……大林啓吾
最低限度の生活保障と「労働する人間」像……押久保倫夫
日米情報公開資料から見る放送法「番組準則」の成り立ち……小町谷育子
『宴のあと』事件再訪――事実と虚構、政治と私事……駒村圭吾
Gobitis事件再考――「戦争」の中でエホバの証人が問うたものとは?……阪口正二郎
「事前の権利」についての覚書……佐々木くみ
天皇代替わり諸儀式の憲法問題……佐々木弘通
中絶技術と「中絶の権利」――経口中絶薬が法的議論に与える影響……春藤優
「破産者マップ」とプライバシー……曽我部真裕
議会審議の質とその整序――フランスの2023年年金改革をめぐって……只野雅人
死者の「個人情報」についての覚書……中林暁生
衆議院の解散決定権限──憲法解釈の原理的再考……長峯信彦
なぜボリス・ジョンソンは首相を辞めなければならなかったか……成澤孝人
代表の危機……長谷部恭男
能力主義をめぐる個人と帰属集団――人種を考慮したAAを違憲としたSFFA判決を素材として……巻美矢紀
入管収容によらない退去強制のための一試論――ドイツを参照しつつ……山本響子
憲法学における法・道徳・政治の緊張と融合――現代フランス憲法理論の展開の一断面……山元 一
いわゆる継続的妥当命令について――ドイツにおける違憲確認判決(憲法不適合宣言)の効果論の現在……山本真敬
政府言論の法理・再訪……横大道聡
彼女ら彼らの戯れが、なぜ憲法になるのか――シャピロ・社会計画論を読む……渡辺 洋
討議理論による人権・基本権論――R・アレクシー再読……渡辺康行
目次
第1部 基礎理論(法律学「批判」と法解釈(蟻川恒正)
憲法学における法・道徳・政治の緊張と融合―現代フランス憲法理論の展開の一断面(山元一)
イギリス憲法の変容とロッフリン公法学説の展開―立憲主義の「危機/覇権」の下での比較憲法研究の課題を考えるための序論的考察(愛敬浩二) ほか)
第2部 基本権の保障(討議理論による人権・基本権論―R・アレクシー再読(渡辺康行)
Gobitis事件再考―「戦争」の中でエホバの証人が問うたものとは?(阪口正二郎)
『宴のあと』事件再訪―事実と虚構、政治と私事(駒村圭吾) ほか)
第3部 政治過程と司法的救済(代表の危機(長谷部恭男)
議会審議の質とその整序―フランスの2023年年金改革をめぐって(只野雅人)
衆議院の解散決定権限―憲法解釈の原理的再考(長峯信彦) ほか)
著者等紹介
愛敬浩二[アイキョウコウジ]
早稲田大学法学学術院教授
蟻川恒正[アリカワツネマサ]
日本大学大学院法務研究科教授
阪口正二郎[サカグチショウジロウ]
早稲田大学社会科学総合学術院教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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