出版社内容情報
グローバル化世界のもとで憲法学・法思考はどうあるべきかを内在的に説く。従来の憲法理論の前提を崩す大胆な理論を提示する。
目次
第1部 “法のグローバル化”と立憲主義の変容(日本における今後の立憲主義研究の課題;「グローバル化世界と立憲主義の変容」;「ヨーロッパ憲法制定権力」?;憲法改正問題としての国際機関への権限移譲―「国家主権」における《実質的思考》と《形式的思考》;「ヨーロッパ立憲主義」の「規範論的転回」;仏語圏・英語圏における「ヨーロッパ立憲主義」論の動向;グローバル化世界と憲法制定権力;グローバル化に向き合うフランス公法学)
第2部 “法のグローバル化”と日本憲法学(憲法解釈と比較法;近未来の憲法理論を考える;グローバル化世界における公法学の再構築;グローバル化と憲法秩序)
第3部 “法のグローバル化”と日本の人権解釈論(「憲法解釈における国際人権規範の役割」―国際人権法を通してみた日本の人権法解釈論の方法論的反省と展望;人権法源のトランスナショナル化;「国憲的思惟」vs「トランスナショナル人権法源論」)
著者等紹介
山元一[ヤマモトハジメ]
1961年東京に生まれる。1992年東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了、博士(法学)。その後、新潟大学教授・東北大学教授等を経て、慶應義塾大学大学院法務研究科教授(憲法担当)・放送大学客員教授・パリ第2大学ミシェル・ヴィレー研究所シニア・ヴィレー・フェロー。リヨン第2大学・モンペリエ第1大学・レンヌ第1大学・ニース大学・シアンスポ(パリ政治学院)・パリ第2大学・パリ第1大学で招聘教授、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスで客員研究員を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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