出版社内容情報
実際の契約書からとられた例文を材料にして、国際契約書を英文法・作文法の見地から考え、時代に即したものにするための指針を示す。
内容説明
契約書をはじめとして法律文書の多くは、いまだに19世紀・20世紀の英語と大きくは変わらない英語で作成され、形式もまた古いものが踏襲されているのが現実。法律文書をわかりやすい英語で書きたいけれど、主語を何にすべきか、助動詞は‘shall’か‘will’か、はたまた‘must’にすべきか、時制は現在形にすべきか未来形にすべきか、仮定法の文章はどう書けばよいのか―?実際の契約書からとられた例文を材料として、国際契約書を英文法・作文法の見地から考え、どうすれば時代に即したものにしていけるかの指針を示す。
目次
第1章 主語(契約書の文章に主語は必要なのか;実際の契約書の例;何を主語にすればよいのか)
第2章 動詞(当事者が何をするかが動詞を決める;一般条項に使われる動詞;能動態と受動態;原型の動詞の使用)
第3章 助動詞(助動詞の働き;‘shall’の用法 ほか)
第4章 副詞(契約書における副詞の役割―本当に必要なのか;契約書に頻繁に出てくる副詞)
第5章 仮定したり、条件設定をする表現(仮定の表現;契約書におけるifの文法的着眼点 ほか)
著者等紹介
中村秀雄[ナカムラヒデオ]
小樽商科大学特認名誉教授。1972年3月神戸大学法学部卒業。2017年~2020年甲子園大学学長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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