出版社内容情報
公務員の「非正規化」が進んできた日本では非正規公務員の雇用の不安や、処遇の格差が問題となっている。
第1編では同じく公務員のパートタイム化を進めてきたドイツの法制度を分析し、続く第2編では日本の制度とその問題点を指摘する。
ドイツとの比較を通じて、あるべき公務員の法的地位を探求する。
内容説明
公務員法研究の新たな地平を開く。公務員の「非正規化」が象徴するように、公務員の法的地位はかつて予想もしなかった変容を来している。動揺する公務員法のあるべき姿を求めて、理論的に考察する。
目次
第1編 ドイツ法(基本法下における「複線型」公務員制度の意義;基本法下における職業官吏制度の基本理念と官吏の法的地位;基本法下における公務員被用者の法的地位;「統一的」公勤務法と公務従事者の法的地位;ドイツ法の整理・分析)
第2編 日本法(日本法の検討に際して必要となる基本的視点;雇用保障―「非正規」公務員を題材とした検討;労働条件決定;残された課題と今後の展望)
著者等紹介
早津裕貴[ハヤツヒロタカ]
1988年愛知県名古屋市生まれ。2011年名古屋大学法学部法律政治学科卒業。2013年名古屋大学大学院法学研究科実務法曹養成専攻修了。名古屋大学大学院法学研究科特任助教、同特任講師等を経て、金沢大学人間社会研究域法学系准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。