出版社内容情報
グローバル難民政策とは何か。どのように理論化できるのか。難民・強制移動民研究に四十数年たずさわる著者が解説する。
目次
はしがき グローバル難民政策とは
序章 グローバルな人の国際移動―多様で、複雑な現実と課題
第1章 グローバル難民政策(GRP)とは何か
第2章 グローバル難民政策を支える二つの仕組み―難民条約とUNHCR
第3章 グローバル難民政策は、誰が、どこで作るのか―ExComを事例として
第4章 グローバル難民政策をめぐる論議と緊張
第5章 新しい組織・行為者の参入と新制度の創設―重複と競合
第6章 グローバル難民政策―実施形態と現場
第7章 グローバル難民規範の暗黙の機能―評価と倫理
第8章 グローバル難民政策は、難民への恒久的解決ができるのか
終章 新しい制度枠組みの行方
あとがき グローバル難民政策のその後
著者等紹介
小泉康一[コイズミコウイチ]
大東文化大学名誉教授。専攻、難民・強制移動研究。1973年東京外国語大学卒業、1977年同大学院修士課程修了。その後、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)タイ駐在プログラム・オフィサー、英オックスフォード大学難民研究所客員研究員、スイス・ジュネーヴ大学国際関係高等研究所客員研究員、大東文化大学国際関係学部教授など経て、同大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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BLACK無糖好き
18
国際難民法とUNHCRの活動を元にグローバル難民政策の理論を包括的に論じた研究書。国際難民制度は国家を中心として考えられてきたが、グローバル化と相互依存に影響され、移民(労働移動)、人権、人道主義、開発、安全保障のような制度と重なり合って作用している。国際機関や各国政府だけでなく多様なアクターによるグローバルなプラットフォーム、国境を超えた政策空間での議論が求められる。具体的には、国連主催でグローバル難民フォーラムが近年開催され、様々な議論がなされているようだ。◇現実は反グローバルな流れもあり彷徨は続く。2022/12/22
Go Extreme
1
グローバル難民政策とは グローバルな人の国際移動―多様で、複雑な現実と課題 グローバル難民政策とは何か グローバル難民政策を支える二つの仕組み―難民条約とUNHCR グローバル難民政策は、誰が、どこで作るのか―ExComを事例として グローバル難民政策をめぐる論議と緊張 新しい組織・行為者の参入と新制度の創設―重複と競合 グローバル難民政策―実施形態と現場 グローバル難民規範の暗黙の機能―評価と倫理 グローバル難民政策は、難民への恒久的解決ができるのか 新しい制度枠組みの行方 グローバル難民政策のその後2022/07/12