出版社内容情報
日本とドイツの学説を整理・検討し、結果回避可能性の実体とその判断の論理構造を明らかにしてその体系的位置づけと意義を試みる。
目次
第1章 問題の提示と本書の課題(問題の提示;本書の課題と構成)
第2章 結果回避可能性に関する日本とドイツの学説の検討(刑法上の行為、結果と結果無価値;条件関係;相当因果関係;客観的帰属論;広義の帰属論における「原因において自由な行為」の処理;小括)
第3章 結果回避可能性に関する日本の判例(実務における結果回避可能性判断過程―過失犯と不作為犯を中心に;結果回避義務の事前設定と事後画定;結果を回避し得ないという判断の類型;小括)
第4章 おわりに(結果回避可能性の検討;結語)
著者等紹介
林〓珊[リンワンサン]
1982年台灣台北生まれ。2004年国立台湾大学法学部卒業。2006年中華民国(台湾)弁護士試験合格。2008年国立台湾大学法学研究科修士課程刑事法学専攻修了、法学修士。2011年京都大学大学院法学研究科研究生。2015年京都大学大学院法学研究科法政理論専攻博士後期課程修了、博士(法学)。京都大学大学院法学研究科特定助教。2016年台湾輔仁大学法律学院助理教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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