出版社内容情報
罪を犯し刑事施設に入所して出所した高齢者の「社会復帰」を、法学、看護学、福祉学、社会学の立場からあらためて問い直す。
内容説明
「司法と福祉の連携」は誰のため?刑務所に出入所を繰り返す高齢者の状況はひとごとでしょうか?社会生活の中で特有のヴァルネラビリティ(傷つきやすさ)をもつ者が社会参加するには何が必要か。また、その参加を受け入れ、よりそうためにできることは何か。理論と実践の両面から考え、学際的な視点からの議論を試みる。
目次
序論 高齢出所者等の再犯防止から、社会参加へ
第1章 高齢出所者等の特性に応じたよりそいのあり方―本人の主体的な「社会参加」を支えるための施策とは?
第2章 出所後を見据えた刑務所における処遇―社会参加に向けたケアのありよう
第3章 高齢犯罪者・受刑者と刑法解釈学
第4章 社会教育の観点からみる高齢者への教育と指導―生涯学習の理論を手掛かりに
第5章 就労から承認へ―よりそいは何を目指すのか
第6章 高齢者に対する地域の福祉と再犯防止―社会福祉の拡大と限定をめぐって
第7章 社会参加の機会保障と再犯防止推進法の問題
著者等紹介
金澤真理[カナザワマリ]
大阪市立大学教授、専門は刑法・刑事政策
安田恵美[ヤスダメグミ]
國學院大學法学部准教授、専門は刑事政策・犯罪学
〓橋康史[タカハシコウシ]
名古屋市立大学講師、社会福祉士・精神保健福祉士。専門は社会学・社会福祉学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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