出版社内容情報
事件の膨大な記録と格闘し、判決書を作成し終えた後、仕事が一区切り付いた安堵感と共に著者は何を思っていたのか…。法廷に関わる事柄のほか、趣味の野鳥撮影やフランス文化への共感、または中島みゆきの楽曲の世界まで、固い裁判官のイメージとは異なる軽妙なタッチで語る一冊。数々の著名な最高裁判決で知られる著者の胸裡を、読者にお届けします。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
jntdsn13
1
特に得るものがない本。園芸なり庭いじりの話ならそうしたエッセイでもっといいのはあるし、「ありうる結論二つで悩みます~」は悩んだうえでその先どう選ぶのかが重要だし,極めつけは「リーガル・マインドとは…判断する力のことである」で読む気が失せる。2022/01/10
はび
0
まあ45年ほどにわたって多数の判決、論文等を産み出し法曹界、法学界に多大な貢献をした著者なので、こういう本を出すのは別に構わないのだが....。内容は世の中の人が判事に抱くステレオタイプそのまま、といった感じで、これを読んでも裁判官ってお高くとまってるのねという印象は拭えないどころむしろ強くなるだろう。 そもそも日本評論社という学術系出版社から、ハードカバーで出版している時点で、一般の人が読むとは到底思えない。内容も(過去に書いた随筆の寄せ集めである以上仕方ないが)重複が多く、一つ一つが短いものだから、2020/12/20
かつ
0
著者の趣味を知りたいわけではないのに、野鳥ウォッチングやバラの栽培の話は余計でした。もっと判事としての話を書いて欲しかった。タイトルに対してかなり期待外れ。2020/10/16