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出版社内容情報
本書は、契約責任に関する日本やドイツの伝統的理解、ならびに民法(債権法)改正の議論を踏まえて、主たる給付義務の「履行後の義務」の位置づけを明らかにしようと試みる。これは契約責任の妥当範囲拡張により、責任の限界規準が曖昧になっていることに問題意識をもつ研究であるが、これを念頭に置きつつ特に時間的延長の一領域である契約余後効論を論じ、この問題の理論的分析を試みる。
内容説明
「契約終了後」とはどの時点を指すのかが不明確であることを主な原因として、「契約余後効論」の十分な理論的分析は従来行われてこなかった。本書では、給付利益・給付結果を実現させるために主たる給付義務が履行された後における債務関係などについて構造分析することを通じて、契約責任の時間的延長の一端について理論的基礎を示し、契約責任を「時間」という側面から分析することで契約責任の限界付けを試みる。
目次
序章
第1章 日本における契約余後効論の展開(学説の理論展開;裁判例の傾向分析)
第2章 ドイツにおける契約余後効論の展開(裁判例の傾向分析;学説の理論展開)
第3章 契約余後効論の理論的基礎(主たる給付義務の履行後における債務関係;契約余後効における被違反義務の性質;義務違反の効果および責任性質;契約余後効論の理論的基礎)
第4章 契約余後効理論の検証(裁判例の分析)
終章
著者等紹介
蓮田哲也[ハスダテツヤ]
1986年千葉県に生まれる。2009年明治大学法学部法律学科卒業、学士(法学)。2011年明治大学大学院法学研究科民事法学専攻博士前期課程修了、修士(法学)。2015年明治大学大学院法学研究科民事法学専攻博士後期課程退学。2018年明治大学大学院法学研究科民事法学専攻博士後期課程修了、博士(法学)。白〓大学法学部専任講師を経て現在、白〓大学法学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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