出版社内容情報
かつて沖縄で民事陪審裁判が行われていた。本書では、その裁判記録の意義について、「陪審裁判を考える会」のメンバーを中心に第一線で活躍する法律家たちが読み解いていく。そして、その意義を今の日本の司法にどう生かしていくかについて指南する。裁判員制度の施行から10年となった今、市民が民事裁判に参加することの可能性と必要性について考えるための一冊。
内容説明
沖縄基地問題、原発訴訟、なぜ民意は反映されないのか?かつて沖縄で行われていた陪審裁判の記録から、現代へのヒントを探る。
目次
第1部 沖縄民事陪審裁判から日本の民事陪審の実現を考える(再発掘された沖縄民事陪審裁判;沖縄民事陪審裁判とは何だったのか ほか)
第2部 なぜ司法への市民参加の拡大が必要か(未来の物語―民事訴訟への市民参加に向けて;民事司法改革の手段としての陪審制導入の意味―主権者の視点から考える ほか)
第3部 国際的視点からみる民事訴訟への市民参加(日本の民事訴訟への市民参加の拡大―アメリカの経験を調べて;米国民事陪審裁判の実状―民事陪審の目的を考える ほか)
第4部 市民の力で切り拓く司法の未来(市民が司法に参加するための活動と連携;社会運動で実現する司法への市民参加 ほか)