出版社内容情報
親権・監護制度の目標である「子の最善の利益」をどのように考えるべきか。その核心は、子どもの安全な環境と良質な監護である。
内容説明
長年子どもの支援に携わる臨床心理士、家族問題に精通した弁護士、法学者らが、真剣に向き合って考えた「子どもの利益」とは。
目次
第1章 「子どもの利益」をめぐる言説を検証する―それ、本当に「子どもの利益」ですか?(特別寄稿 共同親権の罠―ポスト平等主義のフェミニズム法理論から;共同親権でwin‐win?;面会交流と共同親権は虐待防止にも役立つか;「虚偽DV」論;不分離は子どもの権利条約が謳う権利か―国連・子どもの権利委員会から日本への勧告について;「ハーグ条約に基づく子の返還」と「子の監護事件」は関係する?)
第2章 離婚後の「共同」推進のかげで起きていること―誰のための「子どもの利益」?(当事者の体験―当事者からみた監護紛争と裁判、裁判後の実態;子どもを支援する視点から)
第3章 法は「子どもの利益」をどう実現するべきか(子どもの利益と憲法上の権利―人間関係形成の自由の観点から;国際人権法から見た子どもの最善の利益;親権・監護は子どもの権利を実現する親の責任―質のよい監護を受ける子どもの利益を実現するために;安全は最優先の子どもの利益―DVの構造を踏まえて;児童虐待の現場から見た子の最善の利益;再婚家庭における子の最善の利益―二つの視点を形骸化させる裁判所の面会交流原則的実施政策;仲裁ADR法学会シンポジウム「子の最善の利益保護とADR(家事調停)
あり方」批判と提言
欧米先進諸国における「子の最善の利益」の変遷
英国における「子の最善の利益」―個人主義的理解から関係的理解へ)
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