出版社内容情報
戦前、戦後を通じ裁判官、検察官、弁護士と法曹三者全てを経験した著者が法曹の真髄とあるべき法曹の姿を語るオーラルヒストリー。
内容説明
あるときは特捜部検事となって時の内閣を総辞職に追い込み、あるときは裁判官となって戸別訪問禁止違憲判決を言い渡し、あるときは弁護士となって中国人戦後補償裁判の原告弁護団長を務めた。―法曹三者すべてを経験した環直彌。その生き様には確かな一本の筋が通っていた。
目次
第1章 大学卒業まで
第2章 検事任官・横浜地検時代
第3章 東京地検時代
第4章 弁護士へ
第5章 裁判官任官
第6章 横浜地裁へ
第7章 世界司法官会議とニューヨークでの逸話
第8章 東京高裁・大阪高裁時代
第9章 再度弁護士へ
第10章 生き方を貫くもの
著者等紹介
環直彌[タマキナオヤ]
1921年徳島県生まれ。1943年東京帝国大学法学部卒業。1943年司法官試補。1945年検事任官、横浜地検、前橋地検、東京地検等を経て、1950年検事退官、弁護士登録(東京弁護士会)。チャタレイ事件、百里基地事件等の弁護を担当。1961年裁判官任官、水戸地裁、東京地裁、東京高裁、横浜地裁、大阪高裁部総括判事等を経て、1986年定年退官、弁護士再登録(東京弁護士会)
石塚章夫[イシズカアキオ]
1943年東京都生まれ。1967年東京大学法学部卒業。第21期司法修習生。1969年裁判官任官、福岡高裁部総括判事、新潟家裁所長等を経て、2007年依願退官、弁護士登録(埼玉弁護士会)。2007~2016年獨協大学法科大学院非常勤講師、客員教授(刑事訴訟法)。特定非営利活動法人刑事司法及び少年司法に関する教育・学術研究推進センター(ERCJ)理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。