中国人民陪審員制度研究―その歴史、現状と課題

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  • サイズ A5判/ページ数 329p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784535522091
  • NDC分類 327.922
  • Cコード C3032

出版社内容情報

「人民陪審員制度」の歴史、現状、課題の分析、そして「実施弁法」をも対象にした中国の「司法への国民参加制度」の本格的研究。

序章
第1節 問題の所在と課題の限定
第2節 検討の方法
第3節 本稿の章立て
第一章 中国における陪審制度の立法構想の歴史的検討
第1節 陪審制の概念の導入
第2節 清朝末期における陪審制に関する立法
第3節 民国期の陪審制度
第4節 共産党の政権の下の人民陪審員制度
第5節 まとめ
第二章 人民陪審員制度の歴史
第1節 人民陪審員制度の繁栄期(1949-1965)
第2節 人民陪審員制度の停滞と回復(1966-1981)
第3節 人民陪審員制度の衰退(1982-1997)
第4節 まとめ
第三章 中国人民陪審員制度の概要
第1節 立法経緯
第2節 現行法における人民陪審員制度の概説
第3節 まとめ
第四章 人民陪審員制度の実施状況、問題点及びその原因
第1節 はじめに
第2節 人民陪審員制度の実施状況と問題点:法と現実の乖離
第3節 人民陪審員制度の運用上の問題
第4節 人民陪審員制度の運用上の問題の原因
第5節 まとめ
第五章 司法の独立・「司法の民主化」と人民陪審員制度
第1節 中国における司法の独立の現状
第2節 「司法の民主化」
第3節 人民陪審員制度の存廃についての論争
第4節 まとめ
第六章 河南省人民陪審団制度
第1節 河南省人民陪審団制度誕生の経緯
第2節 河南省人民陪審団制度の概要
第3節 人民陪審団制度と人民陪審員制度の比較
第4節 人民陪審団制度をめぐる議論
第5節 運用の状況と問題点
第6節 人民陪審団制度の課題と展望
終章 人民陪審員制度の改革
資料
『人民陪審員制度を改善するための全人代常務委員会の決定』
報告四におけるE鎮人民陪審員の名簿
『人民陪審団制度の試行業務の展開に関する河南省高級人民法院の意見(試行)』
『人民陪審員制度の改革試行の実施弁法』
参考文献

孔暁キン[コウ ギョキン]
早稲田大学比較法研究所招聘研究員

内容説明

中国では、人民陪審員制度を司法の大衆化と同一視された「司法の民主化」の代表的な制度として位置付けている。このような理念に基づく制度は、どのような歴史を持ち、どのように運用され、どのような問題が生じているのか、を分析し、さらに改革の方向性について、最新の改革に関する決定にも言及して考察。

目次

第1章 中国における陪審制度の法律構想の歴史的検討―清朝末期から1949年まで
第2章 人民陪審員制度の歴史
第3章 中国人民陪審員制度の概要
第4章 人民陪審員制度の実施状況、問題点及びその原因
第5章 司法の独立・「司法の民主化」と人民陪審員制度
第6章 河南省人民陪審団制度
終章 人民陪審員制度の改革

著者等紹介

孔暁キン[コウギョウキン]
2000年7月東南大学法律系卒業。2004年3月九州国際大学大学院法学研究科修士課程修了。2014年9月早稲田大学大学院法学研究科博士課程修了。現在、早稲田大学比較法研究所招聘研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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