出版社内容情報
死者の意思と財産の相続・承継に関わる法制度の形成と展開・変遷を各時代の社会に生起した多彩で興味深いエピソードとともに説明。
日本語版への序文
[第1章] 序章
一般的ライトモチーフ
1 家族構造 2 記録の必要性 3 人口動態変化と文化的変化 4 文化的変化
[第2章] 死後の遺産分配
法定相続を規定する法律の進化
ダウワーの衰退
現代の法廷相続法
生存配偶者の保護
相続人としての子ども
遺産復帰
遺言の自由
結婚と相続
子どもの定義
[第3章] 遺言
正式な遺言
遺言文言
伝統と非融通性
自筆証書遺言
撤回
死者の手
遺言の誤り
最近の傾向
[第4章] 遺言無効
遺言異議申立てとその社会的意味
偽造、詐欺
無能力
不当威圧
社会的意義
[第5章] 遺言に代わるもの
信託
トッテン信託
[第6章] 王朝型信託と世話型信託
非生前信託
浪費家信託ルール
信託終了
時代の変化
信託投資
[第7章] 死者による支配とその限界
永久拘束禁止の原則の隆盛と衰退
永久拘束、その基本的な考え方
蓄積信託
[第8章] 寄付と財団
公益信託法の歴史
サイプレイ(近似の原則)
公益信託の監督
[第9章] 死と税
[第10章] 結論
注釈
監訳者あとがき
【著者紹介】
スタンフォード大学教授
内容説明
死者はいつまで財産を支配できるのか?相続をめぐる法規範とそれを形成せしめる社会的・経済的環境との相関を、多彩なエピソードを紹介しつつ解析し、相続制度の社会的意義と性質が時代とともにどのように移り変わってきたかを明解に説き明かす。相続制度のあり方が、貧富の階層格差を固定化させる。
目次
第1章 序章
第2章 死後の遺産分配
第3章 遺言
第4章 遺言無効
第5章 遺言に代わるもの
第6章 王朝型信託と世話型信託
第7章 死者による支配とその限界
第8章 寄付と財団
第9章 死と税
第10章 結論
著者等紹介
フリードマン,ローレンス・M.[フリードマン,ローレンスM.] [Friedman,Lawrence M.]
スタンフォード大学教授。法制史研究の第一人者
新井誠[アライマコト]
1973年、慶應義塾大学法学部卒業。1979年、ミュンヘン大学法学博士。2006年、フンボルト賞受賞。現在、中央大学法学部教授・筑波大学名誉教授・日本成年後見法学会理事長
紺野包子[コンノホウコ]
1979年、東京大学法学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。