JLF選書
刑事裁判ものがたり

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  • サイズ B6判/ページ数 196p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784535520356
  • NDC分類 327.6
  • Cコード C3032

出版社内容情報

"判事時代に接したえん罪2事件について、裁判批判と事実認定のあり方を語った名講演録『刑事裁判ものがたり』(潮出版社)の復刻。

第一部 刑事裁判ものがたり
    ホステス殺人事件の流れを追って

 第一章 事件の流れ
  1 事件の経過
  2 家庭裁判所の判断
  3 公訴の提起
  4 第一審の裁判
  5 控訴審の裁判
  6 上告審の裁判
  7 第二次控訴審の裁判

 第二章 事件の真相
  1 状況証拠の見方
  2 虚偽自白の心理
  3 自白の信用性の判断基準

 第三章 捜査・裁判の過誤を防ぐために

第二部 十三人目の陪審員
    ──弘前再審事件の流れを追って

 第一章 疑いの風船はふくらむ
 第二章 捨てる神あれば、拾う神あり
 第三章 “十三人目の陪審員”

あとがき

解説・渡部保夫著『刑事裁判ものがたり』──木谷 明

目次

第1部 刑事裁判ものがたり―ホステス殺人事件の流れを追って(事件の流れ;事件の真相;捜査・裁判の過誤を防ぐために)
第2部 十三人目の陪審員―弘前再審事件の流れを追って(疑いの風船はふくらむ;捨てる神あれば、拾う神あり;“十三人目の陪審員”)

著者等紹介

渡部保夫[ワタナベヤスオ]
1929年北海道生まれ。53年東京大学法学部卒業。55年から30年間、裁判官として青森、札幌、東京などの各地方裁判所、最高裁判所刑事調査官室、東京、札幌の各高等裁判所などに勤務。法学博士(北海道大学)。85~93年北海道大学法学部教授、93~98年札幌学院大学教授。96年弁護士登録。2007年4月12日没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

TM

1
名著。実際にあった2つの事件をもとに、刑事裁判のあり方を、非常にわかりやすく説明している。刑事手続きの内実について把握していない一般の人でも、興味深く読み進められるが、何よりも裁判官、検察官、弁護士の法曹三者こそ、この本から学ぶべきことは多い。実際の事件をもとに、自白の信用性判断のポイントを、わかりやすく解説しているうえ、自白の危険性、犯人識別供述の危険性を繰り返し論じている。「疑わしきは被告人の利益に」の原則を貫く勇気が必要であるとの説明に、刑事裁判官としての矜持を感じずにはいられない。2014/11/23

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