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砂川事件と田中最高裁長官―米解禁文書が明らかにした日本の司法

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  • サイズ A5判/ページ数 179p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784535520035
  • NDC分類 319.8
  • Cコード C3032

内容説明

1959年安保改定交渉大詰め時の米解禁文書群から執念で発掘した極秘文書等22の新資料を網羅、整序する。日米政府にとって駐留米軍を違憲とした伊達判決がいかに脅威であったか、それを葬るためにいかなる作戦が秘密裏に謀られたか、その中で、田中耕太郎最高裁長官が大法廷で覆すことをどんなふうに米国と裏約束したのか…、基地問題、集団的自衛権など、日米同盟の深化に向かう今日の日本の国のかたちを決定づけた時期に司法の果たした役割がいま明らかにされる。

目次

1 資料編(砂川事件に関する米政府解禁文書―「伊達判決」から跳躍上告まで;田中最高裁長官と上告審に関する米政府解禁文書;日本政府開示外交文書に見る安保改定交渉と砂川事件「伊達判決」)
2 論説編(田中耕太郎最高裁長官と砂川事件―司法による自然法の実践;マッカーサー大使と「伊達判決」の衝撃;砂川刑特法事件を再考する―解禁文書を読んで;「最高裁司法行政文書開示申出書」の解説)

著者等紹介

布川玲子[フカワレイコ]
1944年、川崎市に生まれる。早稲田大学政経学部(政治)、法学研究科修士課程(法哲学専攻)を経て、1983年、博士課程満期退学。1985年、山梨学院大学法学部非常勤講師、1998年、教授。2012年定年退職。その間、山梨県地労委公益委員、(山梨労働局)紛争調整委員会委員

新原昭治[ニイハラショウジ]
1931年、福岡市で生まれる。九州大学文学部卒(心理学)。国際問題研究者、ジャーナリスト。非核の政府を求める会世話人、原水爆禁止日本協議会専門委員、日本平和委員会理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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おさむ

50
米国の公文書から明らかになった日本司法の米軍従属の実態。当時(1959年)は冷戦時代だったという要素を踏まえても、やはり米国大使館側に判決前、方向性などを伝えた田中最高裁長官の行為は司法の自殺行為に他ならず、信頼を失墜させたと思います。安倍政権が先の集団的自衛権の解釈変更において根拠のひとつとした「砂川判決」。それがまさに日本政府の米軍に対する「忖度のあらわれ」に他ならなかったという皮肉は、ほんと笑えません。2017/04/02

ponzu840w

0
めちゃめちゃ生の文書が読めます。2019/02/08

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