内容説明
基礎・基本の修得を目指す学習者のために。初学者が読める、中級者が学べる、演習書の決定版。シンプルかつ奥深い事例問題で、深い思考力を鍛える15講。
目次
詐欺と相続―「無権代理と相続」と比較して
表見代理と詐欺―静的安全と動的安全
意思表示と物権変動―動産の物権変動と即時取得
不動産の権物変動と賃貸人の地位の移転―契約の解除と第三者
動産の物権変動と動産賃借権の効力―詐欺による意思表示の取消しと契約の解除
不動産の物権変動と不動産賃借権の効力―二重譲渡と賃貸人の地位の移転
不動産の物権変動と付合―請負契約における所有権帰属
弁済による代位と第三取得者―不動産登記における「公示」の意味
心裡留保と代理―使用利益と費用分担の帰趨を含めて(その1)
心裡留保と代理―使用利益と費用負担の帰趨を含めて(その2)〔ほか〕
著者等紹介
池田清治[イケダセイジ]
1961年北海道に生まれる。1984年小樽商科大学卒業。1989年北海道大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得退学。同年北海道大学法学部助手。1991年法学博士(北海道大学)。同年北海道大学法学部助教授。2003年北海道大学大学院法学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ちぃ
8
法律には「熟慮に基づいているなら、不当な契約が結ばれるはずがない」という解釈も有り得る。厳しい内容審査を行うが、交渉が十分であるなら緩やかな審査でもよい。つまり相補性を持たせているのである。2023/09/14
Haruka Fukuhara
7
Kindleの読み放題にて。法律系が充実してるのはありがたい。2017/10/08
NAKY
6
続編の2を先に読んでしまって今度はこちら。2に比べるとグッと基本的というかやさしく感じられる。部分的に司法試験レベルを超える難しいところもあるけど。六法を引き引き頭の体操をする。2016/08/12
takizawa
0
民法の演習本。「事例の提示→考え方の過程を解説」というスタイルを徹底的に貫いた良書。司法試験の近年の流れをよく掴んでいて受験生に好まれそう。予備校講師でなく学者が、複数でなく単独で著した点が特徴。とにかく基本的なことを徹底的に考えたい人向けで、そのあたりに学者らしさが見える。取消前/後の第三者を考えさせる事例が多いような気がした。2017/08/13
gyakuare
0
3周目。 短い問題文でも良問は存在するという証拠になる本。 総則の規定や189条,190条、196条あたりは、自分の理解を改めさせられる記述が多々あった。2016/11/17