内容説明
「恋人を奪われ嫉妬に狂った殺人犯」として逮捕・起訴され有罪判決を下された女性。改めてその捜査と裁判の全経緯を検証しても、曖昧な情況証拠と大雑把な「可能性」だけで犯罪事実を認定した判決で誤判としかいいようがない。再審への道は彼女のためにある。
目次
第1部 「恵庭裁判」を総括する(事件の発覚;事件の二日後に容疑者に;一審公判;弁護側の反証;論告・求刑・弁論;初動捜査の影:北海道警察の負の遺産;一審判決;一審判決の批判:「可能性」で有罪とした一審判決;控訴審公判;控訴審判決;上告審;上告棄却決定)
第2部 「恵庭裁判」を検証する(いびつな証拠構造:恵庭OL殺人事件有罪判決;恵庭OL殺人事件の法医学鑑定;証拠開示の原則と恵庭OL殺人事件)
著者等紹介
伊東秀子[イトウヒデコ]
1943年中国(現長春)生まれ。東京大学文学部卒業後、東京家庭裁判所調査官を経て、1979年司法試験合格。1981年弁護士登録。1990~95年まで衆議院議員2期を務める。1995年に弁護士業を再開し、刑事事件の他、医療過誤・行政・労災事件等多くの民事事件に取り組んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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