内容説明
人はやってもいない犯行を「自白」させられてしまう。法制度の欠陥がうみだすえん罪、えん罪根絶の道を書く。「供述証拠評価の心理学的方法に関する研究会」の研究成果。
目次
第1章 物語―孤独のなかの「転落」自白(有罪判決;事件の発生 ほか)
第2章 えん罪4事件の心理学的分析と検証(はじめに;えん罪4事件の心理学による供述分析)
第3章 見抜けない「ウソの自白」(はじめに―自白の任意性と信用性;えん罪4事件の刑事法学的分析 ほか)
第4章 裁判員になるあなたへ(裁判員になるということ;「ウソの自白」は例外か ほか)
第5章 えん罪を少なくするために―制度改革への提言(刑事裁判をみずからのものとして;私たちの提言)
著者等紹介
内田博文[ウチダヒロフミ]
神戸学院大学教授。専攻は刑事法学
八尋光秀[ヤヒロミツヒデ]
弁護士。取扱事件は、刑事えん罪鹿児島夫婦殺人事件、大崎事件、福岡事件など。集団訴訟ハンセン病国賠訴訟、薬害肝炎訴訟など
鴨志田祐美[カモシダユミ]
弁護士。鹿児島で「町医者」的弁護士として働くかたわら、えん罪弁護(大崎事件)、子どもの虐待問題、犯罪被害者と加害者との関係修復のための活動に取り組む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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