民法(債権法)改正―民法典はどこにいくのか

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  • サイズ B6判/ページ数 345p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784535518193
  • NDC分類 324.4
  • Cコード C3032

内容説明

法の劣化と混乱を招く債権法改正、複雑・長大となる民法典。会社法の二の舞か?わかりにくい債権法改正ではなく、わかりやすい民法改正へ。今こそ、「官僚の、官僚による、官僚のための債権法改正」から「国民の、国民による、国民のための民法改正」へ。

目次

第1部 序曲・債権法の改正と法制審議会(債権法改正の幕開け;民法部会の審議方針―「白紙」でのスタート論と、その実態 ほか)
第2部 債務不履行法の改正と、「国際的潮流」論(債務不履行をめぐる二種の先行した改正提案;民法改正をめぐる「国際的潮流」―比較法学の憧憬の地、西洋は、日本国民の安住の地か? ほか)
第3部 債権法改正と、法務省民事局の部局利害(目的なき民法改正;法務省民事局の人員体制 ほか)
第4部 パンデクテン体系の維持をめぐって(パンデクテン体系の一部修正提案と、反対論―法律行為・消滅時効を「総則編」から「債権編」に移動させる提案;「出来レース」論と、デュー・プロセス ほか)
第5部 今、債権法改正手続きを考える(倫理としてのデュー・プロセスを求めて;パブリック・コメントに向けて ほか)

著者等紹介

加藤雅信[カトウマサノブ]
1946年生まれ。東京大学法学部卒。法学博士。現在、上智大学教授、弁護士。この間、東京大学助手、名古屋大学助教授・教授、ハーバード大学、ロンドン大学客員研究員、米コロンビア大学、ハワイ大学、北京大学客員教授。司法試験考査委員、法制審議会民法部会委員、国際ファイナンスリースに関するユニドロワ条約・国際ファクタリングに関するユニドロワ条約採択のための外交会議日本国政府代表代理、国連アジア・太平洋地域経済社会委員会(ESCAP)「環境保護立法に関する政府間会議」環境問題エクスパート等を歴任した他、民法改正研究会代表を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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koji

1
刺激を受けました。前半は繰り返しの記述が多く「う~ん」という感じでしたが、「なぜ法務省民事局は民法(債権法)改正に拘るのか」を推理する辺りから俄然面白くなりました。また法律家同士の喧嘩(?)は、論理と抑えた感情がないまぜになっていて勉強になりました。ただ残念なのは、改正民法が我々の暮らしにどう影響を与えるかがわかりにくかった点です。別の本で勉強するしかないのでしょうか。2011/06/04

katsu

0
本書の特徴は、会議の発言を多く引用しているけれども、発言者の氏名を伏せていることです。こんなのらりくらりとしたことを言いくさっている恥知らずはどこのどいつだ、と怒りの感情が湧いて、原典にあたろうという意欲が湧いてきます。こんな形で、債権法改正への興味をわきおこしてくれる加藤雅信先生は、本当に頭が良い人ですね♪ 2013/01/18

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