内容説明
歴史と理論でひも解く奥深き憲法学の世界への招待状。
目次
第1部 憲法総論・統治機構論(立憲主義;法の支配;民主主義;国民主権の原理;権力分立論;議員内閣制―法と政治の間で;天皇と戦争/歴史と記憶;憲法の最高法規性―基本的人権の保障方法;憲法の変容―憲法改正・抵抗権・国家緊急権)
第2部 人権論(人権の概念―憲法・憲法学と「人権」;人権の制約・限界―「公共の福祉」を中心に;人権保障の実質化;私人間効力―「人権」を尊重する社会をいかに築くのか;法の下の平等―差別の問題と厳格審査の理論;思想の自由と信教の自由;表現の自由;「経済的自由」;「社会改革(social revolution)」への翹望―生存権の憲法的保障をめぐって)
著者等紹介
南野森[ミナミノシゲル]
京都市生まれ。東京大学法学部卒業後、東京大学大学院法学政治学研究科、パリ第十大学大学院を経て、2002年より九州大学法学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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check mate
1
3年ぶり2周目。 曽我部先生と林先生の執筆部分は特に勉強になる。宍戸先生と山本先生は題材が面白い。2019/08/07
のん
0
はしがきの通り、政治学や歴史学、哲学や社会学の知識がバックグラウンドにないと憲法の議論はできないことを痛感。特に統治機構の世界は政治学と不可分な世界だなと感じた。天皇制の章は、別の本を読んでいるようだった。2017/02/05
check mate
0
「立憲主義」「民主主義」「表現の自由」など、教科書の記述では浅い理解にとどまりがちな事項について掘り下げて解説してくれており、副読本として大変有益。それにしても第7章の浮きっぷりがハンパナイ(これは『法学セミナー』じゃなくて『現代思想』か?ってなくらいに)。2013/11/21
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