内容説明
近年における人間疎外の刑事法改革を批判的に検証し、人間回復の刑事法学への転換を提起する挑戦的論文集。
目次
第1部 刑事司法と人間疎外(厳罰化・被害者問題と刑法の存在理由;刑事立法の活性化と罪刑法定主義;謙抑主義に関する一考察;教唆犯規定の意義に関する一考察;入札談合等関与高位防止法の処罰規定について;刑事弁護と防御権―司法改革で被疑者・被告人の防御権保障は拡大したか)
第2部 差別の克服(差別扇動行為の刑事規制に関する序論的考察―刑法におけるマイノリティ保護と過去の克服;戦前日本における断種法研究序説;ハンセン病問題と刑事司法―菊池事件をとおして;ヨーロッパ中世のハンセン病と近代日本の隔離政策)
第3部 人間回復に向けて(福知山線列車事故報告書をめぐって―原因究明型システムの議論のために;フランスの薬物政策―薬物自己使用罪の非刑罰化をめぐって;少年司法における科学主義の新たな意義)
著者等紹介
森尾亮[モリオアキラ]
久留米大学准教授
森川恭剛[モリカワヤスタカ]
琉球大学教授
岡田行雄[オカダユキオ]
熊本大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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