内容説明
本書の目的は、フランスの地方自治制度を、地方分権に関心をもつ読者にわかりやすく解説するとともに、腹の底からジャコバン的といわれる中央集権国家フランスが、何故に憲法を改正してまで地方分権を進展させようとしたか、その軌跡と理由を明らかにすることである。
目次
第1部 フランスの地方自治制度と地方分権の動向(フランスの地方自治を理解するための基礎知識;フランスの地方自治体の基本構造;選挙制度と地方議員;地方財政;国の地方自治体に対する監督と官治分権)
第2部 二〇〇三年のフランス憲法改正と地方自治制度改革(地方分権のための憲法改正(二〇〇三年)の概要および論点
フランス憲法改正後の地方分権関係諸法
地方の自由と責任に関する法律(第二次権限移譲法))
第3部 フランスの地方自治制度をめぐる諸問題(フランス独自の諸制度;欧州からみたフランスの地方自治)
著者等紹介
山崎榮一[ヤマサキエイイチ]
宮城県仙台市生まれ。東京大学工学部都市工学科卒。旧自治省(現総務省)入省。1995~2000年まで自治体国際化協会パリ事務所長として出向。退官後、現在は自治医科大学監事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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