内容説明
本書は、医療と法と生命倫理の問題に関心を持たれる一般の方がたに広く読んでいただくことを意図して著述している。したがって法律専門用語はほとんど用いず、できるだけ分かりやすくしかも可能な限り新しい動きをとらえて記述している。また法律学を専攻する学生諸君にとっては、本書は入門的な書物となるであろう。
目次
第1部 生命誕生の周辺における法と生命倫理(人工授精・体外受精の法律問題;遺伝子技術の応用と人権;刑法堕胎罪規定と母体保護法、妊娠中絶自由化是か非か ほか)
第2部 生活の場における医療と法と生命倫理(人体実験・新薬の開発と臨床試験;美容整形における事故と民事・刑事判例;性転換手術はタブーか?性転換と戸籍性別の変更可能性 ほか)
第3部 生命終息の周辺における法と生命倫理(エホバの証人と輸血拒否、被収容者のハンストと強制栄養補給;臓器移植の法的論点;脳死は人の死か?脳死移植と新臓器移植法 ほか)