憲法の想像力

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 316p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784535511255
  • NDC分類 323.04
  • Cコード C3032

内容説明

この未完の“プロジェクト”を担う精神のかたちとは?世代を超えた共同作業としての憲法。

目次

プロローグ 法と想像力―なぜ「想像力」か
1 憲法を嗤う時代(自立した個人が生かす憲法―施行五三周年を迎えて;世代を超えた「共同作業」としての憲法 ほか)
2 危機のなかのメディア(「やさしい顔」の言論統制;自己責任をともなう自律の選択を―メディア規制を問う ほか)
3 自由とジレンマ(“自由”と不連続関係に在る文化と“自由”と折合いをつけることが求められる文化―最近の美術館運営問題を素材にして;確信・熱狂・表現の自由 ほか)
4 法・物語・直感(やっぱり気になる「フィクション」論;「見れば、わかる」という言い方をめぐって―法における直観・考)
5 文化と憲法的思惟(イギリスを覗く;個人の存在・個人の果たした役割とその評価をめぐって ほか)

著者等紹介

奥平康弘[オクダイラヤスヒロ]
1929年、函館市に生まれる。東京大学法学部卒業。東京大学社会科学研究所教授、国際基督教大学教授等を経て、現在東京大学名誉教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

check mate

1
「表現の自由」論のパイオニア的存在でありながらも、「表現の自由」の使いどころに執拗にこだわった奥平先生の構えは頭に入れておきたい。 海外ネタも興味深い。何本か、読むべき書籍・論文を得た。2017/08/22

void

1
【★★★☆☆】初出'95年~'01年。『法セミ』『法時』などのものもあるが、注釈なしのエッセー集。「リーガルマインド」の上にある議論ではなく、その土台自体に対する認識(合理主義批判、無自覚なフィクション性)や、国家権力の静かな浸透(特に表現の自由について。個人情報保護法案や「有害図書」など)などを論じる。タイトルの「想像力」には、国家統合などの秩序化の方向と、枠を破る離散化の方向との相反するふたつがあるとするが、後者を重視する。さほど深みはないが、無意識化された基盤の自覚化を迫る第一歩としてはそれなり。2013/06/24

ELW

0
 世界に冠たる平和主義の先頭走者の地位をなぜ活かそうとしないのか本当に不思議。日米安保の経緯などからか。憲法改正の理由に「新しい人権」の 追加を挙げる輩の胡散臭さは最高。著者のご専門の表現の自由を巡る一連の章がとくに素晴らしい。『民主主義ということ錯覚 日本人の誤解を正そう』を読んでおいてよかった。2016/12/18

ta-san

0
大学1年次のレポート参考文献。2009/11/23

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/96616
  • ご注意事項

最近チェックした商品