感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
koji
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「姉と弟」で、袴田事件再審請求棄却を厳しく糾弾された東京高裁裁判長(当時)横川敏雄さんの著書。本書で横川さんは、死刑判決の言渡の気持ちについてコメントしています。「証拠調べを尽くし、有罪の確信をもっていた。死刑にするのは、誰がみてもやむをえないと思われるよくよくの場合なので、合議にはあまり時間がかからなかった。」一方「判決の言渡の前後1週間ぐらいはあまり食事が進まず、何かに祈るような気持ちだった。できれば(死刑制度は)ないほうがというのが偽らぬ実感である。」かなり気持ちの揺れが感じられます(以下コメント)2025/03/30